ロボカップジュニア2008レスキュー・ルール

最終更新日:20071221

作成者: Ashley Green, Maverick Luk, Eli Kolberg and Bill Freitas

注:2007年のルールからの変更部分は赤色で記載しています。

1. アリーナ

1.1. 説明

1.1.1. アリーナはモジュールを組み合わせて作られる。各モジュールを建物内の1つの「部屋」とみなす。モジュールは(水平方向の場合は同じ高さになるように)並べて配置し、垂直方向の場合は積み重ねる。同じ高さに配置したモジュールは水平な通路で接続する。

異なる高さに配置したモジュールは傾斜した通路または傾斜路で接続する。傾斜勾配は25°以下とし、少なくとも高さ10cmの壁がなければならない。

レスキューフィールドとなる建物の作り方(図面)はこちらのサイトに掲載されています(サイドバーを参照)。

1.2. サイズ

1.2.1.各モジュールの大きさは48インチ×36インチ(約122cm×91cm)で、11インチ(約28cm)の高さの壁が付いている。

1.3. 出入口

1.3.1. 各部屋の基準位置(レスキューフィールド図面を参照)に2つの出入口を設ける。ロボットは一方の出入口から入って、もう一方の出入口から出る。

1.4. フロア

1.4.1. 各部屋のフロアは明るい色にする(白色または白色に近い色)。フロアは滑らかにするか、床仕上げ材(リノリウムかカーペットなど)を敷き、モジュールの間で接合される部分に最大高さ3mmの段差があるかもしれない。

1.4.2. アリーナはフロアが平らで同じ高さになるように作る。

1.5. ライン

1.5.1. フロアにはロボットが辿るためのラインを黒色で引く。黒のラインは幅1〜2cmの市販の絶縁テープを貼って引く。黒いラインはフロア上に迷路のように引かれる。ラインは直角など様々な角度で曲がったり、カーブしたりする。ラインは交差しないように引く。また、ラインは壁や他のラインから10cm以上離して引く。

1.5.2. 黒いラインは各部屋の基準位置に設けられた出入口から入り、出ていく。ラインは通路や傾斜路に沿って続き、アリーナのすべてのモジュールを通る一本のコースとなる。 (部屋または傾斜路の) 壁に沿って延びる黒いラインの直線部分の任意の位置に30 cm までの切れ目を設ける。そして、切れ目には被災者を置いてもよい。被災者を置く場合は1つの切れ目に1人とする。

1.6. 障害物

1.6.1. 部屋には瓦礫などに見立てた「障害物」を置く (但し、通路や傾斜路には置かない)。

1.6.2. 黒いラインが最も近い壁から25cm以上離れている部分の任意の位置に、黒いラインをまたぐような形で障害物を置く。

1.7. 三段階の難易度

1.7.1. アリーナ内のコースの最初の部屋(「黄色のゾーン」)の黒いライン上には切れ目や急に曲がる箇所を設けず、障害物も置かないほうがよい。

1.7.2. その後の部屋(「オレンジ色のゾーン」と「赤色のゾーン」)は徐々に難易度が高くなるようにするとよい(部屋そのものが実際にオレンジや赤で色づけされているわけではないことに注意すること。色は難易度を示すものであり、黄色は簡単、オレンジは中程度、そして赤色は高い難易度を示す)。

1.7.3. 黒いラインがコースの最後の部屋(「赤色のゾーン」)の入口で終わるようにし、ロボットが何らかの捜索手段を使って、最後の部屋にいる被災者を発見し、最後の部屋のもう一方の出入口(即ち、ゴールとなる出口)の位置を見つけなければならないようにしてもよい。最後の部屋の床には直径3mmより小さい木製の棒(例えばカクテル棒やケバブ棒)が散りばめられているかもしれない。最後の部屋のフロアに被災者を置く場合、どの被災者も最も近くの壁から少なくとも10cm離れた位置に置かなければならない。

1.7.4 傾斜路と上部の部屋は「赤色のゾーン」を包含するので、黒線は傾斜路の底で終わるかもしれない

1.8. 被災者

1.8.1. 「被災者」はコース上の任意の位置に配置する。

1.8.2. 被災者には次の2種類がある。

1.8.2.1. 緑色の絶縁テープで作られた被災者

1.8.2.2. アルミテープまたはアルミホイルで作られた被災者

1.8.3. 被災者は黒いラインをまたぐ形で平らに貼り付ける。 切れ目位置または「赤色のゾーン」内に置く場合は床に平らに貼り付ける。

1.8.4. アルミで作られた銀色の被災者、白(または白に近い色)の床、緑色のテープで作られた被災者、黒いラインの(垂直入射での緑の光に対する)反射率は次の順序でしっかり区別される。銀色の被災者 (最も明るい) > フロア > 緑色の被災者 > 黒色のライン (最も暗い)。

1.9. 照明

1.9.1. 各チームは会場の照明条件に合わせてロボットを調整できるように準備してくること。

1.9.2. レスキューアリーナのコースを進んでいくにつれて照明条件が変化することがある。

1.10. 磁気状況

1.10.1. 実行委員は、磁場の影響を受けないように床下の配線や金属などから離した位置にレスキューアリーナを設置するためのあらゆる努力をする。しかし、こうした影響が避けられないことがある。

アドバイス: 照明条件や磁気条件は会場によって異なるため、各チームはそうした変化に対応できるようにロボットを設計しておくとよい。各チームは会場の条件に合わせてロボットを調整できるように準備しておくこと。

2. ロボット

2.1. ロボットの大きさ

2.1.1. ロボットは直立した状態で直径22cmの円筒に収まる大きさとする。

2.1.2. ロボットの大きさはすべてのパーツを完全に伸ばした状態で測定する。

2.2. ロボットの高さ

2.2.1. ロボットの高さは22cm以下であること。

2.3. ロボットの制御

2.3.1. ロボットは自律制御型であること。

2.3.2. ロボットはチームメンバーが手動でスタートさせること。

2.3.3. いかなる種類のリモートコントロールも使用してはならない。

2.4. チーム編成

2.4.1.  チームは通常、1台のロボットで構成されるものとする。 (国際競技の場合は、1チームが2台のロボットで構成されることがある。その大会の細則を確認すること。)

2.5. ロボットの構造・組立

2.5.1. ロボットが上述規定を満たしており、主としてチームメンバーが実質的に独自に設計し組み立てる限り、市販のものであれハードウェア素材を組み立てたものであれ、どのようなロボット・キットやブロックを使用してもよい(以下の項を参照)。

3. 検査

3.1. スケジュール

3.1.1. ロボットが上記規定を満たしたものであることを確認するため、競技会開始前に審判団が参加チームのロボットを検査する。

3.1.2. いかなる時点であれ競技会の最中にロボットに変更を加えた場合、チームは速やかに審判団に再検査を申し出なければならない。

3.2. ロボットの状態

3.2.1. 検査の時には、どのロボットも直立姿勢で、最大の大きさにした状態で検査を受けること。即ち、ロボットに伸びる部分や広がる部分がある場合は、その部分を完全に伸ばすか広げた状態で検査を受けること。

3.3. チームメンバー

3.3.1. チームメンバー自身がロボットの組立とプログラミングを行なったことを証明するために、チームメンバーは自分たちのロボットがどのように動くかを説明することを求められる。

3.3.2. チームメンバーは(ロボカップジュニア参加のために)どのような準備努力をしたかについての質問に答え、また、リサーチのためのアンケート調査やビデオ録画によるインタビューにも応じること。

3.4. 違反

3.4.1. 検査ルールに違反している場合は、そのロボットの違反箇所が修正されるまでそのロボットは競技に参加できない。

3.4.2. 但し、ロボットの修正は競技スケジュールを乱さない時間内に行なわれるものとし、修正中であってもチームは試合時間に遅れてはならない。

3.4.3. (修正したにもかかわらず)ロボットが全ての規定を満たすことができない場合、そのロボットはその試合の参加資格を失う(但し、競技会への参加は可)。

3.4.4. 指導者の援助・助言が過剰であり、ロボットが実質的にチームメンバー独自の作品ではないと判断された場合、そのチームは競技会の参加資格を失う。

4. 競技

4.1. 試合前の調整

4.1.1. 参加チームが競技開始前に競技会場に入場して調整、試験、チューニングを行なうことができるように、実行委員はあらゆる努力をする。

4.1.2. 各試合前に参加チームに少なくとも5分間のセットアップ時間が与えられるように、実行委員はあらゆる努力をする。

アドバイス: 但し、参加チームは上記の条件が与えられない状況が発生することも考えて、理想とは言えない状況にも対応できるように準備して来ること。

4.2. 競技時間

4.2.1. 競技時間は最大10分とし、10分以内にロボットはコースを完了する。競技時間は審判が計測する。

4.3. 競技開始

4.3.1. まず始めに、スタート地点(黒いラインの始点となる最初の部屋の出入口)に審判によってロボットが置かれる。

4.3.2. スタート時間に遅れたチームはその試合には参加できない。

4.4. チームメンバー

4.4.1. 原則としてチームメンバーがロボットを動かすことは認められない。

4.4.2. 審判の指示があった場合に限って、チームメンバーはロボットを動かすことができる。

4.4.3. 各試合開始前に、チームは「キャプテン」を指名する。キャプテンだけが、規定のルールに基づき、審判の開始の合図とともにロボットをスタートさせることができる。

4.4.4. レスキューアリーナの近くにいる他のチームメンバー(ならびに観客)は審判が特に指示しない限り、ロボットが動いている間はアリーナから少なくとも60インチ(約150cm)離れていなければならない。

4.5. 競技のゴール

4.5.1. ロボットは黒いラインに沿って進み、アリーナ内に設けられたコースを完了しなければならない。

4.5.2. ロボットがコース上に置かれた「被災者」を発見すると得点が与えられる。

4.5.3. ロボットが黒いライン上に設けられた切れ目をうまく通り抜けて進み続けることができた場合、得点が与えられる。

4.5.4.ロボットが黒いライン上に置かれた障害物をうまく避けることができた場合、得点が与えられる。

4.5.5. ロボットが一方の出入口から部屋に入り、もう一方の出入口から部屋を出ることができた場合、得点が与えられる。

4.5.6. ロボットが自力で傾斜路を進み終えた場合、得点が与えられる。

4.5.7. ロボットが間違って被災者と特定した場合(即ち、被災者がいない位置で被災者を発見したと合図した場合)、減点される。

4.5.8. ロボットが競技進行停止となった場合(即ち、再び黒いラインに沿って進み始めることができるようにするためにチームメンバーの介入が必要となった場合)、減点される。

4.6. 競技進行の停止

4.6.1. ロボットが20秒を超える時間にわたって、同じ場所で立ち往生するか黒いラインから逸れた場合、競技の進行が停止される。

4.6.2. 被災者や障害物によって、あるいは何か(出入口の縁など)に引っかかってロボットが動けなくなったために(例えばロボットが体を前後に振るだけとなったり、円を描くように体を動かすだけとなったために)競技進行が停止した場合、ロボットが最初に競技進行を停止してから20秒が経過した後に、審判はロボットを持ち上げ、問題の原因となった場所を少し通り越した黒いライン上の位置にロボットを戻す。

4.6.3. ロボットが急カーブ、切れ目、被災者、障害物のある位置で黒いラインを見失ったために競技進行が停止した場合、ロボットが競技を続け、コースを完了できるように、審判は(ロボットがラインを見失ってから20秒後に)ロボットを持ち上げて、そのカーブ/切れ目/被災者/障害物を少し通り越した黒いライン上の位置にロボットを戻す。

4.6.4. 明白な原因がないのにロボットが黒いラインから離れた場合、ロボットが競技を続け、コースを完了できるように、審判は(ロボットが黒いラインを離れてから20秒後に)ロボットを持ち上げ、ロボットがラインを逸れる前にいた地点に戻す。

4.6.5. 上記の20秒という時間は、ロボットが自力でラインに戻るか、再びラインに沿って進み始めるための猶予時間として与えられる。

4.6.6. (この場合)審判はロボットのスイッチを切らないし、またロボットのプログラムを再スタートさせない。

4.6.7. ロボットの故障が原因で競技進行が停止した場合、チームはその試合を所定の時間より早く止めることを選択できる。この場合、チームのキャプテンは競技を終えたいというチームの意向を審判に告げなければならない。この場合、その時点までに獲得した全ての点数がチームに与えられる。

5. 得点

5.1. 被災者

5.1.1. ロボットが被災者一人を発見するごとに10ポイントが与えられる。ロボットは立ち止まり、少なくとも2秒間ランプを点滅させて、被災者を発見したことを知らせる。

5.1.2. 一度発見した被災者を再度(何度)発見しても追加点は与えられない。

5.2. 黒いライン上の切れ目

5.2.1. 黒いライン上に設けられた切れ目をロボットがうまく通り抜けた場合(即ち、切れ目に惑わされず、切れ目を越えて黒いラインを進み続けることができた場合)、切れ目一ヶ所につき10ポイントが与えられる。

5.3. 黒いライン上に置かれた障害物

5.3.1. 黒いライン上に置かれた障害物をロボットがうまく避けることができた場合(即ち、障害物を避けて通り、再び黒いラインに戻って進み続けることができた場合)、障害物1点につき10ポイントが与えられる。

5.4. 部屋

5.4.1. ロボットが部屋をうまく通り抜けることができた場合(即ち、部屋の一方の出入口から入り、もう一方の出入口から出ることができた場合)、1部屋につき10ポイントが与えられる。

5.5. 傾斜路

5.5.1. ロボットが自力で傾斜路を進み終えることができた場合、傾斜路1本につき30点が与えられる。

5.6. ペナルティ

5.6.1. ロボットが間違って被災者を特定した場合(即ち、被災者がいない位置で被災者を発見したとして合図した場合)、1回間違うごとに2ポイントの減点となる。

5.6.2. 競技進行が停止するごとに(即ち、ロボットが黒いラインに沿って再び進み始めるためにチームメンバーの介入が必要となった場合はその度に)5ポイントの減点となる。

6. 問題が発生した場合の対処

6.1. 同得点の処置

6.1.1. 得点が同点となった場合は、それぞれのロボットがコースを完了するのに要した時間により勝敗が決められる。

6.2. 審判

6.2.1. 試合中は審判の判定が最終判定となる。

6.3. ルールの説明

6.3.1. ルール解釈についての説明はロボカップジュニア国際レスキュー技術委員会(テクニカル・コミッティ)によって行なわれる。

6.4. 特別措置

6.4.1. チームのロボットに予想外の問題が発生した場合やロボットの能力が予想外であった場合など特殊な状況に対応するため、競技中、合意によって規定ルールを特別に変更することができる。但し、こうした変更は競技参加者の過半数の合意が得られた場合に限る。

7. 文書による発表

7.1. レポート

7.1.1. すべてのチームは自分たちのチームが大会参加のためにどのような準備努力をしてきたかを説明する資料を書面で作成して持ってこなければならない。

7.2. プレゼンテーション

7.2.1. 実行委員はチームが持ってきた資料を展示できるように各チームに公開スペース(約90cm×130cm)を提供するためのあらゆる努力をする。

7.2.2 競技会場で利用できる公開スペースが限られている場合があるため、そうした場合に備えて、各チームはパワーポイントで資料を作成して、電子的にプレゼンテーションを行なうことができるようにしておくとよい。

7.2.3. 審判だけでなく、他チームのメンバーや一般の観客もみるものであることを考慮して、ポスターや電子的プレゼンテーションは興味がもて、楽しめるように作成することが望ましい。

7.2.4. プレゼンテーションはチームについての情報を提供し、ロボカップジュニア参加のためにチームがどのような準備をしてきたかを明確に伝えるものであることが望ましい。プレゼンテーションには下記などを含むことができる。

7.2.4.1. チーム名

7.2.4.2. 参加部門 (プライマリまたはセカンダリ)

7.2.4.3. チームの各メンバーの氏名と(できれば)チームメンバー全員を撮った1枚の写真

7.2.4.4. チームがどの国のどの地域から来たのかを示す情報

7.2.4.5. チームが代表する学校名と地区名

7.2.4.6. ロボットが出来上がるまでの過程を示す写真

7.2.4.7. ロボットとチームに関する情報

7.2.4.8. チームのロボットの興味深い機能あるいは特異な機能

7.2.4.9. チームがロボット工学で実現したいと思っていること

7.2.5. 競技会役員はプレゼンテーション資料を審査し、その内容についてチームメンバーと話し合う。

7.2.6. 優れたプレゼンテーションを行ったチームには賞が与えられる。

7.3. 共有

7.3.1. 各チームは互いに他チームのプレゼンテーションを見学すること。

8. 行動規範

8.1. フェアプレイ

8.1.1. レスキューアリーナに故意に損傷を与えるロボットは失格とする。

8.1.2. 故意に他チームのロボットを妨害したり、レスキューアリーナに損傷を与えるチームメンバーは失格とする。

8.1.3. すべてのチームがフェアプレイを目指して競技に参加することを期待する。

8.2. 競技場での態度

8.2.1. 競技会場では常に落ち着いた行動や態度を取ること。

8.2.2.参加者は他リーグや他チームのメンバーから特に要請や招きがない限り、彼らのセットアップエリアに立ち入ってはならない。

8.2.3. 態度や行動に問題がある参加者は会場建物からの退去を要求されることがあり、また、競技会参加資格を失うことがある。

8.2.4. 上記の規則は審判、大会役員、大会実行委員、現地の法執行当局の判断で執行される。

8.3. 指導者

8.3.1. 指導者 (教師、父兄、保護者、その他大人のチームンメンバー)はチームの作業エリアに入ってはならない。

8.3.2. チームの作業エリア周辺に十分な席を設けて、指導者が監督の立場で留まることができるようにする。

8.3.3. 指導者はロボットの修理をしてはならない。またチームロボットのプログラミングに関わってはならない。

8.3.4. 指導者がロボットや審判の判定に干渉した場合、それが初めてである場合は警告が発せられる。そうした干渉が再び行なわれた場合、そのチームは失格となることがある。

8.4. 情報の共有

8.4.1. ロボカップ大会では競技に関連して開発された技術やカリキュラムについての情報を競技終了後、他の参加者と共有することが共通の理解となっている。

8.4.2. 開発された技術やカリキュラムを大会終了後にロボカップジュニアのウェブサイトで公開することもある。

8.4.3. こうした情報の共有は、「教育的なイニシアチブとなる」というロボカップジュニアの基本理念を推し進めるものである。

8.5. 精神

8.5.1. すべての参加者は(チームメンバーも指導者も)、ロボカップジュニアの基本理念を尊重するものとする。

8.5.2. 審判および大会役員は大会の精神に則って行動する。

8.5.3. 大切なのは「勝ち負け」ではなく、ロボカップジュニアの活動や経験を通して「どれだけ多くのことを学ぶか」である。

追記

ロボカップジュニア2008(中国蘇州)の細則

A1. 半日(3時間)ずつ、2チームがペアを組み、2台のロボットによる多国籍チーム(「マルチチーム」)を形成する。マルチチームを形成する2チームそれぞれが1台ずつロボットを提供する(1つのチームが2台のロボットを提供することはできない)。

A2. 双方のロボットは競技コースの最初の部屋(「黄色のゾーン」)の入口の同じ位置からスタートしなければならない。動きが速いほうのロボットを最初にスタートさせ、少なくとも30秒置いてから、遅いほうのロボットをスタートさせること。

A3. 双方のロボットが獲得した点数の合計がそのマルチチームの得点となる(注記:双方のロボットが同じ被災者を発見した場合は被災者発見1回としてカウントされ、重複してカウントされない(ルール5.1.2を参照)。マルチチームの得点は、そのマルチチームを構成するチームの(それぞれの)競技累積点に自チームの得点として加算される。

A4. 大会のプライマリ部門とセカンダリ部門それぞれで、累積得点上位12チームが大会最終日の決勝戦に進む。

A5. 大会のプライマリ部門とセカンダリ部門それぞれで、競技会累積得点上位3チームと、決勝戦に進出したマルチチームのうち得点上位3位までに入ったマルチチームに賞が与えられる。

A6. 大会のプライマリ部門とセカンダリ部門それぞれで、最も優れたプレゼンテーションを行ったチームに賞が与えられる。